まえがき

気の向くままに書いてます
基本駄文なので読み辛いと思います



空と地の間で

俺、陣亥大輔ピッチピチの二十歳(笑)
実家を離れて一人暮らしを始めたもののフリーターでぶっちゃけ苦しい生活だ
「はぁ・・・今日でバイト0かぁ・・・」
良い店長との巡り合わせが悪いらしくすぐにクビが飛ぶようだ
バサッ・・・
不自然なほどの大きさの羽音が一瞬聞こえた気がした
「うわああぁぁぁ!!!」
離れる地面何者かに掴まれた腹部を中心に物凄い加速をしていく
・・・
・・・
・・・
「う〜ん・・・はっ」
あまりの出来事に気を失っていたようだ
「ここ何処?」
辺りを見回す・・・
(所謂巨大な鳥の巣みたいだn)
「あ!目が覚めたんですね」
後ろから魅惑的な声がする
(同じ様に連れ去られた仲間だろうか・・・)
振り向こうとする大輔
「待って!振り返らないで」
(何が問題なのだろう?)
「順を追って説明しますね
 まずここは屋久杉の頂上です驚いて逃げようとして落ちたらひとたまりもありません」
(家からゆうに三十キロはあるし降りれそうにもないな)
「私の名前はシエル、ハーピィですの」
(シエルさんっていu・・・ハ・・ー・ピ・・ィ・・・!?)
思わず首が百八十度回る勢いで振り向く
緑の髪に赤い瞳、胸と頭以外は茶色い羽根で覆われていて腕の代わりに翼g・・・
「うわあぁぁ!!!」
驚き慌てて駆け出す大輔
「あぁだから危ないって言ってるのに何で逃げるんですの?」
シエルはため息交じりで言った
ズルッ
大輔は足を滑らせ空中に放り出される
「・・・」
もう声が出ないほど叫ぶ
(あぁ俺死ぬのか)
走馬灯g・・・勢いよく羽ばたき突っ込んでくるシエル
大輔を足で掴んだと同時に急速に上昇する
(た・・助かったのか?)
「危ないじゃないですか命は大事にするものですよ」
そっと巣に大輔を降ろす
「だって俺を獲って食うつもりなんだろ!?」
落ちたショックで気が動転しながら必死に言う
「食べるつもりなら最初から殺してますが何か?」
ニッコリと恐怖すら感じる笑顔でシエルは言った
その一言に気が緩んだのか大輔は眠りに落ちて行った
・・・
・・・
・・・
数日が経った
シエルが言うにはここに連れてこられた理由は繁殖の為で
良さそうな男を探していたのだそうだ
「やっと卵が出来てきました」
お腹が少し膨らんだシエルが言う
(あぁもう少しで帰れるのか)
がっしりと足で掴まれる大輔
「あれ?なんで俺掴まれてるの?」
「説明まだでしたっけ?
 私たちハーピィは世界から不純な物とされ
 卵が出来ても魂がない無魂卵しか出来ないのです
 そこで人間を取り込み魂の転用を・・・」
淡々と説明するシエル
(つまり時期を見て殺すつもりだったって訳だ)
暴れてみるもののビクともしない足
「暴れても無駄ですのよ痛みは無いので安心してください」
と気休めにもならないようなことを言う
「うん・・・ふっ・・・」シエルが唸りだした
肛門がグパァと開き大輔を飲み込んでいく
足先から順にグチュグチュと音を立てて
蛇の丸呑みの様に確実に「獲物」を飲み込んでいく
当然大輔は暴れてるわけだがシエルが感じるだけで抵抗にはならなかった
「いくぅ!!いっちゃうぅぅ!!!」
シエルが絶頂を迎えると同時に大輔は全身を飲み込まれてしまった
中はグチャグチャしていて柔らかく温かい
(もう日の目を見ることはないのかぁ・・・)
最後の抵抗に暴れているのだが肉壁は包み込む様に動くだけで効果は目に見えてない
「あぁ大輔さん中で暴れてるフフフ元気な子が生まれそうね」
シエルの腹が微かにボコボコと動くのを感じて言う
(あぁもう腕が無いのか動かせないや・・・
意識も薄・れ・・て・・・)
・・・
・・・
・・・
数日後
シエルの腹は卵が出来上がりパンパンに膨れている
「ふん・・・うぅん」ムリュムリュと肛門が開き卵が出てくる
ゴトッ巣に卵が落ちる
殻が割れ新しいハーピィが生まれる
(あれ?ここはあの巣?)
大輔は意識があったが体が動かないというか関係無く動く
「大輔さん聞こえてますか?
 餌を探している時アーチェの子守を頼みます
 一心同体なので危険な事は吹き込まないでくださいね」
(え?何なのそれ、しかも何で名前までもう決まってるんですか?)
・・・
・・・
・・・
半年後
「う・・・んっ・・・はっ・・・」
「そう後一息ですよ頑張って」
シエルが卵を産もうとするわが子を励ます
コトン・・・
人間が入るぐらいのサイズの卵が落ちる
ピキピキと細かくヒビが入り殻が割れ・・・
「やっと元の体に戻れたぜ一時はどうなる事かと」
ふーと息をつき大輔が言う
「だから死なないと言ったでしょう?
 だけど見たところ良質な魂をお持ちなのね
 ハーピィの眷属としての属性が魂に入ったから
 ハーピィの加護と少量の魔力がついちゃったわね
 加護は便利だからいいとしても魔力があると魔法の対象になっちゃうのよねぇ・・・
 そうだこれを・・・」
シエルはそう言って羽箒を渡した
「これは・・・?」
大輔は不思議そうな顔で言う
「それはハーピィの羽箒違和感を感じたら払ってみるといいわ
 強力なマジックキャンセラーだから自分を払うといい運が無くなるから注意してね」
シエルは遊○王よろしくな効果を説明する
「それでは元の場所まで送っていきますね」
シエルは羽ばたき大輔の肩をがしっと掴み飛び立った

第一話END

あとがき

やっぱり思い付きとか行き当たりばったりで書くので
矛盾っぽさが酷いです><
食いについてですがハーピィの口での丸呑みがイメージ出来ないので変則にしました
というか翼の先に手があるということを知りませんでしたw

作 産業廃棄物